オプション取引も、先物取引やFXなどと同様に
「証拠金取引」になるため、証拠金が必要です。
これはトレーダーが証券会社に差し入れる「担保金」となります。
また「買い」と「売り」で仕組みが違うため、
必要な資金が異なりますのでよく覚えておきましょう。
まず、オプション取引で「売り」をする場合には一定の証拠金が必要になります。
そして、売りが成立すると売った分のプレミアムが証拠金に反映されます。
逆に「買い」の場合は売りと同じ意味の証拠金ではなく、
買付代金相当額をあらかじめ証券会社に差し入れます。
これは、オプションの買付代金とも言われているものです。
証拠金の算出方法は証券会社によって異なります。
算出方法は、1988年にCMEで開発された証拠金算出システム
「SPAN」方式で、リスクを対価として割り出されます。
もし「売り」を行なうのであれば、
証拠金必須ですので会社選びの際には手数料と証拠金を比較するようにしましょう。
また、毎週プライス・スキャンレンジが見直されるため、
取引を始める前には確認も忘れず行いましょう。
プライス・スキャンレンジとは、SPANで利用されるパラメータの一種で、
日経225先物取引1単位の証拠金額に相当します。
ただし、複数の限月やポジション保有するなどしていた場合には、必要な金額が増減します。
オプションの売り手となって含み損を抱えることになった場合、
相場が上昇を続けると無限の損失というリスクを負ってしまいます。
証券会社からは、その損失を支払えるように「維持証拠金」を要求されます。
ここで、維持証拠金が取引口座の残高を上回ってしまうとよく見聞きする「追証」が発生します。
追証を期日までに払えないでいると、強制的にポジションは清算されます。
取引資金が少なすぎたり、許容を越えた取引をしていたりすると
追証の発生率も高くなりますので、売り手をする際には、
相場が大きく変動してもフォローできるよう資金に余裕を持たせておきましょう。
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